管理人の独り言 Vol.041

じつは以前1枚もののCDとしてここでご紹介させて頂いたことがあるのですが、"Queen Of Soul" アレサ・フランクリンが、1971年3月5〜7日に「ロックの殿堂」フィルモア・ウエスト(サン・フランシスコ)で録音したライブ・アルバムの増量再発盤をあらためてオススメさせて頂きます。当時、既にポップ・チャートの常連でもあったアレサを、若い白人のロックファンがどう受け入れてくれるのか、若干の不安を持ちながらフィルモアに挑んだ記録であり、大成功となった記録でもあります。その挑戦に際して、彼女がいつもライブで使うバックミュージシャンを使わずに、当時最上級のリズム・セクションを含むキング・カーティス(ts) 率いる The Kingpins を従えて、白人ロックファン達にも受け入れ易い様に選曲にも配慮して臨んだステージは、若い白人中心の聴衆の心を鷲掴みにし、素晴らしいライブアルバムとなって結実しました。さらに、たまたま(?)その時期にサン・フランシスコに来ていたレイ・チャールズがアレサを聴きにやってきていたのをアレサが見つけてそのままステージに引っ張り上げて一緒に歌った(と言われている)「Sprit In The Dark (Reprise)」も大いに華を添えています。このアルバムの発表当時はLPの時代でしたので、当然の様に「編集」されていて、3日間のライブから出来の良いものをピックアップし、ブラック・ミュージックのショーでは当たり前の「主役の登場前にバンド(King Curtis & The Kingpins) が何曲か演奏する」部分もカット(この時の演奏に限っては、バンドの演奏部分も別アルバムで発売されました)した上に、レイ・チャールズとの共演も一部カットしてLP1枚のサイズに収めて発売されたのですが、今回の再発盤では、バンドの単独演奏こそ含まれていないものの、20分近くに及んだレイ・チャールズとの「Spirit In The Darl (Reprise)」などをそのままノーカットで収録したかたちでのオリジナル・アルバム再現版とLPでは使われなかった音源をまとめたものを2枚組とした「増量再発版」となっています。私は今回初めてノーカットの「Spirit In The Dark (Reprise)」を聴いたのですが、これはスゴイです。誰かが止めなければ30分でも1時間でも続きそうな無尽蔵のグルーヴに、思わずアンプのヴォリウムを上げ気味にしてしまいました(^^)。勿論、「明日に架ける橋」など他の曲も素晴らしいの一言でございますよん。(当時の白人の若者を意識してか)The Beatles や C.S.N.&.Y.、Bread、Simon & Garfunkel の曲などをアレサ流に取り込んで、さらにレイ・チャールズとの20分近くに及ぶ「Spirit In The Dark (Reprise)」では溢れ出るグルーヴの渦に聴くもの全てを巻き込んでしまう、素晴らしいライブ・アルバムであります。
なお、当時最強の King Curtis & The Kingpins with Guests のこの時の演奏部分だけを集めたアルバムも、これと同様に2枚組増量版として再発されています。ちなみにバンドのメンバーは King Curtis(ts), Cornell Dupree(eg), Jerry Jemmot(eb), Bernerd Pirdie(dr) などのリズムセクションに Billy Preston(kb) + The Memphis Horns、さらにアレサのバックコーラス3人という、まさに(おスキな方には堪らない)無敵のバックバンドでありました。(じつはこのライブの数ヶ月後、バンドリーダーの King Curtis は暴漢に刺されてお亡くなりになっております・・。)
| 固定リンク


コメント