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2008年8月 4日 (月)

管理人の独り言 Vol.050 記念特別寄稿

小滝コージ先生の門下で採り上げられている曲の中で、我々 V.O.U.K.の持ち歌でもある Hail Holy Queen ですが、歌詞の中に一部ラテン語が使われていて、歌詞の意味や発音などが曖昧なまま歌っておりました。そこで、私(管理人宮下)の知人で大学でラテン語の講座を持っている兼利琢也先生に、発音も含め、懇切丁寧に解説して頂くことが出来ましたのでご案内致します。なんと、有り難いことに英語部分まで訳して下さいました。

ちなみにこの件でメールのやり取りをする中で、この曲に興味を持たれた兼利先生は、大学でのラテン語の授業に使えるとのことで、早速 Hail Holy Queen を採り上げられるみたいです(^^)。


『解説:Hail Holy Queen』

Hail Holy Queen 〜対訳
(ラテン語部分のみフリガナ:発音はほぼローマ字読み、「」内が本来のアクセント位置)

Hail holy queen enthroned above   ごきげんよう、天の玉座にいます聖なる女王よ、
Oh Maria               おおマリアよ、
Hail mother of mercy and of love   ごきげんよう、慈しみと愛の母よ、
Oh Maria               おおマリアよ、
Triumph all ye cherubim       凱旋の声をあげよ、おんみらすべてのケルビム(智天使)よ、
Sing with us ye seraphim       おんみらセラフィム(熾天使)よ、われらとともに歌え、
Heaven and earth resound the hymn 天と地はこの讃歌を鳴り響かせよ、
Salve, salve, salve, Regina       ごきげんよう、ごきげんよう、ごきげんよう、女王よ、
(「サ」ルヴェ、「サ」ルヴェ、「サ」ルヴェ、レ「ジー」ナ)

Our life, our sweetness here below  この地でのわれらの生命よ、われらの甘美さよ、
Oh Maria               おおマリアよ、
Our hope in sorrow and in woe    悲しみと悩みのなかの私たちの希望よ、
Oh Maria               おおマリアよ、
Triumph all ye cherubim       凱旋の声をあげよ、おんみらすべてのケルビム(智天使)よ、
Sing with us ye seraphim       おんみらセラフィム(熾天使)よ、われらとともに歌え、
Heaven and earth resound the hymn 天と地はこの讃歌を鳴り響かせよ、
Salve, salve, salve, Regina       ごきげんよう、ごきげんよう、ごきげんよう、女王よ、
(「サ」ルヴェ、「サ」ルヴェ、「サ」ルヴェ、レ「ジー」ナ)

A-lle-l-uia               アレルヤ!

Mater amata, intemerata        いとしき母よ、汚れなき母よ、
(「マー」テラ「マー」タ、インテメ「ラー」タ)
#本来は「マー」テル ア「マー」タ、・・ですが、歌う場合には上記の様につながります。

Sanctus, sanctus, Dominus       聖なるかな、聖なるかな、(われらの)主は、
(「サ」ンクトゥス、「サ」ンクトゥス、「ド」ミヌス)

Virgo, respice, mater, aspice!     乙女よ、振り向きたまえ、母よ、(われらに)眼差を向けたまえ。
(「ヴィ」ルゴ、「レ」スピチェ、「マー」テル、「ア」スピチェ)

Sanctus, sanctus, Dominus       聖なるかな、聖なるかな、(われらの)主は、
(「サ」ンクトゥス、「サ」ンクトゥス、「ド」ミヌス)

A-lle-l-uia               アレルヤ!


<兼利先生の補足>

英語のところにはライム(脚韻)がきれいにかかっていますが、ラテン語の箇所ではそうなっていません。

Salve は「こんにちは」「ごきげんよう」といったたんなる挨拶語です。そういえば、そもそも hail が salve の英訳です。

Heaven and earth resound the Hymn
「天地は讃歌を反響させよ」、その前の行では、ケルビムとセラフィムという多くの翼をもつ天使たちが天を飛びながら「聖なるかな…」と神を称えています。

Maria 「リー」が長いので、ここにアクセントが来ます。マ「リー」ア


<追記 by 兼利先生>
以下は授業で使っているジョスカンのサルヴェ・レジーナの歌詞ですが、その前に、マリーアのためのミサに使われる伝統的な歌を聞かせたりします.↓はとても聞き取りやすいですから、一度ご覧になってみてくださいませ。

下に簡単な訳を振ってありますので、Hail, holy queen の歌詞に同じものがあることがお分かりになると思います。

ワルシャワの教会でのミサ(Salve Regina が歌われています)

SALVE REGINA (Josquin des Prez)

Salve,    Regina,    mater misericordiae,
こんにちは, 女王よ,   母よ, あわれみの

vita, dulcedo et  spes nostra,  salve(ave).
生命, 甘美, そして 希望よ,われらの こんにちは。

Ad te    clamamus    exules    filii Hevae.
貴方に向かって  私たちは叫ぶ。 追放者(であり),エヴァの息子(である私たちは)

ad te    suspiramus     gementes et  flentes
貴方に向かって  私たちはため息をつく。呻きながら そして 泣きながら

in hac lacrimarum valle.
この   涙の    谷で。

Eia   ergo Advocata nostra,
ああ だから 弁護者よ われらの

illos tuos misericordes oculos ad nos converte
あの 貴方の あわれみ深い  目を  われらに 向けたまえ。

Et Iesum benedictum fructum ventris tui
そして イエスを,祝福された  実りを  貴方の胎の

nobis post exilium ostende,
われらに 追放の後に  示したまえ,

O clemens, o pia, o dulcis virgo,
おお,慈悲深い おお,敬虔な おお,甘美な  処女よ,

Virgo Maria, salve.
処女   マリアよ こんにちは.

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